『ONE to SEVEN』③1拍子:one by one
- 鈴木デコ
- 2024年5月3日
- 読了時間: 2分
楽曲モチーフ
当時の企画書には以下のように記載していた。
1/4拍子
無色透明(水晶、ムーンクォーツ)
イメージ:無色透明、調和、神秘、浄化
ジャンル:ひたすら単音、効果音、語り
色々なジャンルをやりたかったこともあり、
1曲目は何にも偏らない曲に仕上げたかったのだ。
1拍子って何やねん
もはや無拍子なんじゃないのと言われても
仕方がない、この謎の拍子。
ただ、個人的には時計の秒針のように
一定の時を刻んでいく拍子のイメージがある。
そのため一曲目の『one by one』でも
めちゃくちゃBPMが遅いのでわかりづらいが、
実はピアノとそれに連動する語りが
一応一定の間隔で鳴っているのだ。
この弱拍も強拍もない無機質さに
鉱石らしい透明感や神秘性を感じるのだが
どうだろうか。
歌詞
むしろ歌詞は意図がわかりやすかったと思う。

1文字から7文字まで言葉を集めている。
これは適当な羅列という訳でもなくて、
自分にとっての「音楽をつくる」という行為を
端的に表しているつもりだ。
曲を作った上で自ら歌うことが多いため、
基本的に作曲はメロディ重視型。
フレーズはすぐにぱらぱらっと浮かぶが、
メモを取ることは一切しない。
何日かしても脳内に残り続けるフレーズだけ
曲として仕上げていくスタイル。
そのため本当に筆が遅い。
職業作曲家には一切向かないやり方。
もっと言えば企画主催にも本来向いていない。
ひたすらコンセプトを擦りながら
数多のメロディを忘れていくことになる。
それでも、その中で生き残ったメロディは
歌が活きる強さを持っていると信じている。
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