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『ONE to SEVEN』⑦5拍子:Balker

  • 鈴木デコ
  • 2024年5月11日
  • 読了時間: 3分

お巡りさん、この人です

ここまで書いてきて思い出したことがある。

元々今作の構想を練っていたときは

1拍子から7拍子までの全7曲を想定していた。

ところが並行して作っていたとある案件で、

hidekazu氏に編曲いただいた楽曲が天才過ぎて、

「え、ズルい。ワイも編曲してもらいたい。」

というシンプルな欲求が生まれてしまったのだ。

最終的に色んな方とコラボする企画へと

昇華されていくこととなる。

そうだ、そうでした。

この人が発端です。


楽曲モチーフ

企画書に記載していたのは以下の通り。


5/4拍子

赤(ルビー、ガーネット)

イメージ:情熱、勇気、熱意

ジャンル:Orchestra/Chamber


変拍子✕オケでhidekazu氏に書いてもらいたい、

企画の1ピースめはこれで埋まった。

ご存知の方も多いと思うが、

彼は本当に器用で何でも作れてしまう。

中でもオケがズバ抜けて良いので

今回絶対外せないポイントだった。

それがよく分かるのがこちら。

再生回数がエグい。



劇伴系もめちゃくちゃ良い。

ジャケットを描かせていただいた作品が

Boothにて購入いただけます。ぜひ。

◆The Horror / hidekazu◆


全ては信頼ゆえに

hidekazu氏、楽曲制作能力そのものも高いが

納期管理、楽曲理解においても

抜群の安心感がある。

「何が欲しいか…もう分かるでしょ♡」

という信頼のもと、造語デモと以下メモを送った。

 

「情熱」と「勇気」が宿るもの、

それはバトル系ファンタジーものですよね!!

異論は認めます。でも好きなの、許して。

ひとは心の安寧を求めて神を想像し、創造しますが、

人智の及ばぬ強大な畏怖をも神と呼びます。

そして神を崇め、ときに弑することで

厄災を乗り越えてきました。

それは正義か、途方もない罪か。

様々な葛藤を抱えながら己の正義を信じ立ち向かう、

そういう心情に胸が熱くなります。

誰かそういう展開のお話をください。

 

すぐに返ってきたよね、

バッキバキのつよつよオケ。

天才では???

楽曲理解の解像度が高過ぎる。

これワイの歌いらんやんけ(3回目)。


その後イイ感じの間奏やメロディが足され、

hidekazu氏の想定外であろうモードでメロディを足し(笑)、

コライト楽しい!!となってからのボーカルREC。

「…全部で27本ボーカルあるんですけど、いい?」

お伺いをたてつつ、遠慮なくデータを送付。

そう、信頼してるから。


目的達成

彼の丁寧な仕事ぶりは完成品を聴けばすぐ分かると思う。

荒ぶる鈴木デコが27人もいるのを、

本当にうまく配置し、まとめあげてくれている。

オケだけで全ての音域がほぼ埋まってしまうので

遠慮なく歌っているコーラスをねじ込むのは

結構至難の技なのだ…すまんな。


それでもこの一曲が完成したときに、

彼と共作したいという根本的目標が達成されたのだ。

得も言われぬ達成感が、確かにそこにあった。


互いのリスペクトによって仕上がっている、

強く、荘厳なこの一曲をぜひ聴いてほしい。


◆ご購入はこちら!◆


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