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『ONE to SEVEN』⑥4拍子:i

  • 鈴木デコ
  • 2024年5月8日
  • 読了時間: 3分

音楽の原体験

ここを読んでくださっているのは

何かしらの形で音楽に関わっている、

もしくは音楽が好きな方だと思うのだが、

皆様の音楽における原体験は何だろうか。

自分の場合は3つ、明確に応えられる。

敬称略。

・YELLOW MAGIC OHCHESTRA

・スペクトラム

・久石譲

物心ついた頃にはもうそこにあった音楽で、

特にエレクトロニカやミニマルが大好物なあたり、

大きな影響を受けまくっているのは間違いない。

ジブリのイメージが強い久石譲氏も、

元々はミニマルミュージックをバリバリ書いている。

「人体」シリーズのサントラとか激しくオススメしたい。


閑話休題。


でも難しいよね。

エレクトロニカ書くの難しい。

おれには書けんよ…という口実のもと、

どうしても一緒に音楽作りたかったひとを口説いた。

4拍子担当のeksokaさんだ。

彼の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。

聴いていただくしかない。

そしてその空間に溺れていただくしかない。

2拍子をご担当いただいたRist氏とのコラボ楽曲を

まずは聴いていただきたい。

天才しかおらん。



楽曲モチーフ

企画書に記載していたのは以下の通り。


4/4拍子

緑(翡翠、ペリドット)

イメージ:叡智、平穏、成功

ジャンル:Electronica


デモが一番作りにくかったのがこの曲で、

テクノ感のあるオケをイメージしていても

ピアノ一本に落とし込むのが無理ゲーだったのだ。

色々と成分が欠落した状態のデモをお渡しした際、

「わかってらっしゃる」

と仰っていただいたときには勝ちを確信した。


そのときにお渡しした楽曲解説メモはこちら。

 

「叡智」「成功」を求めたら「平穏」は消えました。

どうして……。

「i」は自分という意味と同時に虚数も表しています。

虚数は掛け合わせるとマイナスに転じる性質を持つ、

仮想の数字。叡智が生み出した素晴らしいツールです。

日々、偉人たちの編み出した知恵にあやかり

我々の生活は成り立っていますが、

様々な尺度で押し付けられる価値観に

若干辟易しているのも事実。

それらをぶつけ合ったところで負の感情しか残りません。

相手をリスペクトしつつ、自分らしく生きること、

それが「成功」なのだと信じたいのです。

 

理系らしさをちょっと忍ばせたいという

浅はかな考えが透けて見えるようだ。

その辺りは目をつぶっていただきたい。


歌詞の意訳がとても中二病な件

こちらも英詞楽曲なので意訳を載せておきたい。

たまにはこういうばりばりカッコつけた

中二病な歌詞も良いと思いませんか。

思うよ。

ありがとう。

 

この世界には

解の無い

方程式ばかりだ

無理矢理にでも

型へ押し込む

その為だけのまやかし


そんな僕らを

いつまでも

掛け合わせていたって

negativeなまま

辿り着けない

欲しい答えに


この世界には

果たすべき

役割があるらしい

どうだっていいよ

実際のところ

僕は僕でしかない


現実なんて

いつまでも

目を逸らしていたって

妄想のまま

偶像に縋って

今を生きるの?


そんなもの覆して


信じるままに行けよ

「普通」じゃなくて良い

自分を生きろよ

理を超えて

全ては自分次第

まずはハッタリかまそうか

 

想定以上ってこういうことか

「欲しかったもの」と寸分違わぬ方向性で、

でも想定の遥か上の曲が返ってきた。

これは……宇宙か。

空間がデカい。

あまりに良すぎて

「これ、ワイの歌いらないんじゃ…」

となった(二回目)。

楽曲の良さと融合できるように

デモとは歌い方を変え、

勝手にコーラスとフェイクを追加。

結果全部使ってもらって完成版となっている。

科学反応起きたな、と感じた一曲。


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