『変彩のソテイラ』アルバムのつくり方
- 鈴木デコ
- 11月6日
- 読了時間: 2分
「新譜つーくろ!」となったとき、色々なアプローチがあると思う。
良い感じのメロディが降りてきたとき。
良い歌詞が思い付いたとき。
自分は「ストーリーありき」のことが多い。
ストーリーの無い曲にも後から付け足すくらいにはストーリー欲しいタイプ。
表に出しているものとそうでないものがあるが、
関わっている楽曲は裏に何かしらの物語を背負っている。
それは今回も変わらない。
特設サイトのストーリーも併せて楽しんでいただけると嬉しい。
一応ネタバレNG派のために特設の一番下に配置してある…地味な配慮。
一方、今回タッグを組んだhidekazu氏はどちらかというと逆で、
設定やお話を土台にして音楽へと落とし込むのが得意なタイプだと思っている。
この解釈が本当に素晴らしくて、いつも解像度の高い音楽を仕上げてくるので舌を巻くしかないのだが
今回はコライト企画。
彼の得意なところと、こちらの得意な設定創作/メロディ作成/コーラスアレンジ。
イイ感じに組み合わさったら楽しいよね??
ということで各曲以下の流れで作っている。
①デコ氏、ストーリーのシーン切り取り(ここでアルバム構成が決まる)
②hidekazu氏、曲を書く
③デコ氏、曲に合わせて日本語作詞
④デコ氏、造語の文法を作る
⑤デコ氏、日本語詞を造語に翻訳
⑥デコ氏、メロディ/コーラスをアレンジ
⑦デコ氏、譜割&REC
⑧hidekazu氏、Mix仕上げる
④がちょっと意味分からないと思う。
造語作詞とは文法作りから始まるものなのだ。
文法を作ったら日本語⇒造語に翻訳しながら単語帳を作って、
アルバム内の造語に統一感を持たせる。
我ながら変態だと思うが、造語創作勢は首がもげるほど頷いていると信じている。
気になる同志の皆様はぜひおまけデータに突っ込んだ単語帳と造語詞集も開いてみてほしい。
尚、日本語詞は一切発音されることのない言わば訳詞の位置付けではあるが、
ある程度は楽曲のメロディにそのまま当てはまるように書いている。
文章としての日本語と、歌詞としての日本語は大事にすべき語感が違う。
歌詞として載せるからには正しく歌であるべきだという信念のもと、
ある意味で2倍の作詞作業をやっている。
自ら作業を増やしている上、完全な自己満足に他ならないが、
自分が納得して楽しめれば良いのだ。
結果、誰かが一緒に楽しんでくれるならそんな幸せなことは無い。

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