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『変彩のソテイラ』ライナーノーツ②

  • 鈴木デコ
  • 2025年11月30日
  • 読了時間: 3分

ライナーノーツ、今回は3~4曲目について。

1~2曲目は前回語っているので、そちらもぜひ。


3曲目:煌めき薫る街

アレキサンドライトをモチーフにするにあたり、

ストーリー然り楽曲構成でも二面性を打ち出したい。

そういう思いがあって、

ニクスが生きる昼の街とソテイラが生きる夜の街、

それを「同じモチーフ/違うアレンジ」にして描いてもらった。

hidekazu氏より提案があり、

昼側はインスト曲、夜側はコーラス曲に決定。


華麗にキラキラと飛び交う宝石のちから。

活気あふれる人々。

せわしない往来を軽快なピアノ/ヴァイオリン/チェロが歌う。

そんなデモがあがってきたときに、

「これ、生楽器でやらんと勿体ないな?」と思ってしまった。

思い立ったが吉日、以前もお世話になっている松本一策氏に即連絡。

ヴァイオリンとチェロの演奏をお願いできることに。

この演奏の良さと言ったら…!

最近の音源は本当にすごくて、打ち込みだけでもかなりリアルではある。

それでも生演奏にしかない人くささが、

街の風景に人々の息遣いを宿らせるように思う。

そういうイメージも含めて、タイトルに『薫る』を使っている。


hidekazu氏のライナーノーツはこちら!

石の民が住む国の街並みをイメージしました。 クラシカルな雰囲気も盛り込んだ曲です。 ただ、国は貴石の子を犠牲にすることで豊かさを享受してきた背景があるため、気品は残しつつも不思議な・歪な印象も混ぜ込んだ展開にしています。
のちの曲にも度々出る、ラストのM7コードの連続は、ニクス→ソテイラに入れ替わるイメージです。 violin・celloは松本一策さんに弾いていただきました。 主なキーは弦が弾きやすいDメジャーを選びましたが、フレーズは弾きにくいかも…と思いつつばっちり弾いてくださいました。

4曲目:煌めき響く街

昼側とは大きく雰囲気を変え、しんしんと月の光が降るような音が美しい。

全く違う曲に聴こえるが、昼側後半のモチーフ(メロディ)が使われている。


ともすれば月夜に沈んでしまいそうな街を照らしているのは

貴石の子らの灯すランプだ。

彼らのちからは無限ではない。

ちからの行使は少しずつ体と命を削っていく。

そしてそのちからが尽きるとき、生命もまた尽きてしまうのである。

この国ではそれは周知の事実であり、

国民の為にちからを使うことも当たり前のことだと捉えられている。

…全ては遥か長い時間をかけてそう仕向けてきた王族の仕業だ。

能力のあるものにその座を奪われることを恐れ、

「持たぬものには与えるべき」という偽りの正義のもと、

搾取を続けてきた結果、醸成されたのが今の常識なのである。

もはやどれだけの犠牲のもとで国が成り立っているのかなど

誰も知りようがない。

ただ静かに見守ってきた月だけが、それを知っているのかもしれない。


そんな歌詞を綴りつつ、コーラスワークについてはhidekazu氏のデモを尊重。

表と裏の大きく2つのかたまりにして4パートのコーラスにした。


hidekazu氏のライナーノーツはこちら!

煌めき薫る街が昼で、こちらは夜です。 薫る街の三拍子になる後半フレーズを四拍子に変型させたかたちでスタート。 入れ替わりの設定があることから、冒頭のフレーズの主セクションを木管に変えてみました。
さらに中盤にはChorusで再現してもらいました。 展開するごとに街の夜の深まりを感じてもらえると嬉しいです。

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