『変彩のソテイラ』ライナーノーツ③
- 鈴木デコ
- 2025年12月1日
- 読了時間: 4分
ライナーノーツ、今回は5~6曲目。
前回までの記事はこちら!
5曲目:Soteira
主人公ふたりめ、ソテイラのテーマ。
「ソテイラ(救済者)」はニクスくんが名もなき彼女のことを
便宜上呼び始めた仮称だが、
制作する我々も都合が良いのでこのままソテイラちゃんと呼んでいる。
彼女はニクスの顕現していない貴石のちからそのもので、
アレキサンドライトの化身である。
アレキサンドライトは日光や蛍光灯など光源によって色を変える貴石。
ソテイラの持つちからは底知れぬド級で、
そんじょそこらの貴石は足元にも及ばない。
本体の見目形や性別も変わるが、他者に対しても「変化」をもたらす存在である。
彼女はニクスが寝ている夜の間だけ姿をあらわし、
ニクスを苦しめるしがらみを少しずつ変えていっては
朝になる前に眠りにつく。
ちょっぴりでもニクスが良い目覚めを迎えられることを願って。
献身的な、でも闇を縫うように天真爛漫に跳びまわる、そんなソテイラを描いた。
自分の中に「少女」という引き出しが無さすぎて、
色々なところから必死に要素をかき集めて少女をインストールしてみたのだが
いかがだっただろうか…。
たぶんこれ以上の少女みは後にも先にも無い。笑
ソテイラの躍動感を3拍子で表現しているが、
Cメロ(中間部分)で一小節だけ5拍子が顔を出す瞬間が2回ほどある。
ニクスを救うために恐らく色々なことをやってきたソテイラ。
後ろめたい気持ち、戸惑いを5拍子のフックで表現している。
それを払いのけるようなハイトーンが、再び力強いソテイラを呼び戻すのだ。
思いのほか短めの楽曲になってしまったが、メロディや構成が気に入っている。
ちなみにこちらの楽曲もイントロとアウトロの笛がニクスのテーマを奏でている。
また最後に響く鐘の音は、ニクスのテーマと同様に朝を訪れを意味している。
このあたりもぜひ聴いてみてもらいたい。
hidekazu氏のライナーノーツはこちら!
Niksに続いてデコネキの作詞作曲Chorus。 一聴した時は切ない祈りようなイメージを強く感じたんですが、 聴き込んでいくとなんとなく、切なさの中にソテイラの温かい想いとほんの少しだけ希望が混じったようなものを感じました。
サビのリフレインが耳に残って、いつの間にか口ずさんでしまいます。 ソテイラは本作の一番の要になる人物なので、それを表すべく、このサビのフレーズも後の曲にアレンジして登場します。
Niksとはまた違った歌い方、声の出し方なので、パッと聴いて同じ人が歌ってるとは思えないですよね。 デコネキ曰く、「少女をインストール!」とのこと笑
こういうの、コライトの醍醐味だと思う。
他楽曲でもニクスやソテイラのテーマは使ってもらっているのでぜひ探してみてほしい。
6曲目:噂は踊る
ソテイラちゃん、人々に見つからぬよう気を付けて暗躍しているのだが、
そこは壁に耳あり障子に目あり。
どこかで誰かが見ているものである。
彼女もどこかで知らぬ間に誰かの目に留まってしまい、謎の少女の噂が生まれてしまう。
恐らく最初は自身の能力で火消に走っただろう。
だが、それを上回る速さで噂はどんどん広がってしまった。
仕方ない。人間とはそういう話題においしくかぶりついてしまう性なのだ…。
ましてや、何かしら貴石の子らにイイコトをもたらしている存在。
あるものは救いを求め、あるものは恐れおののき、
国中が騒然となったであろうことは想像に難くない。
そうして期待や不安、色々な思惑をまとった噂の中の少女ができあがっていく様を、
詞で描いている。
hidekazu氏の楽曲では噂が国中へと広がっていく様子が描かれており、
拡散と凝集という正反対のものが同時に存在しているあたりも聴きどころである。
hidekazu氏のライナーノーツはこちら!
救済者(ソテイラ)の噂が国中に少しずつ回っていくさまをイメージした不穏な曲です。 最初はごく一部のこそこそとした噂が、あとに行くほどどんどん広がっていくのを、同じフレーズが戻ってくるたびに編成を大きくして表現しています。
また、噂って、基本的にネガティブだったり事実が歪曲されたり、回るうちにとんでもない尾ヒレがついていくのが常といいますか… ただ事でない感じをひたすらAugやdimのコードを使って表現しています。
前半は特に、Chorusとは別に囁きパートがあるんですが、誰かがそこここでこそこそしてる感じを、一定の節ごとに左中右にPanを動かしたり、さらにPingPongDelayかけたり、あえての子音強調、Phazerをかますなどでいろんな効果をかけてみました。

コメント